みなさん、こんにちは。世田谷区経堂にある ふなき矯正歯科経堂クリニック 会長の舩木純三です。今日は私の著書「グッドスマイルとアンチエイジング①よい歯と歯ならびで健康長寿」から抜粋してお届けする第二弾。
歯と歯ならびがアンチエイジングにつながるお話を8回に分けてお届けします。
⑦「い」胃腸の働きを促進する
よく噛むことと胃腸の関係は、なんとなく皆様も想像がつくと思います。しかし、実は太古の昔より、食事をよく噛んで食べる行為と胃腸には知られざるドラマがあります。それは「免疫」に関係します。
本来、どんな食物も人間にとって異物です。自分の体と違う物質が体内に直接入ってくると必ず体を守る免疫力が働き、これを排除しようとします。小麦、カニ、玉子などを食べた時にこの免疫反応(アレルギー)が過剰に起こると死に至ることもあります。
では、食物という異物を人間はどのように有益なものにしているのでしょうか。
たとえば牛肉という異物を食べたとします。まず、よく噛んで細かくします。そして、だ液で刺激のある成分を中和して、刺激に弱い口やのど、食道も安全に通過して胃に到達します。ご存じの通り、胃では大量の胃液(pH1~1.5の強酸性の胃酸や消化酵素ペプシン)でタンパク質が分解されます。このため、牛肉は体内で異物として反応しなくなります。次に十二指腸やすい臓から分泌される分解酵素でさらに分解されてアミノ酸となり、安全に血液中に吸収されます。
ご飯やパンなどのデンプン質を食べた場合には、まず、よく噛むことでだ液のデンプン分解酵素アミラーゼの作用でブドウ糖となります。そして、小腸から血液中に安全に吸収されます。このように、異物である食物は口や胃腸で体に安全な栄養源に変身するのです。よく噛まないで早食いをすると、だ液の分泌も十分ではなく、食物も大きいまま胃に運ばれ、消化のために過剰な胃酸分泌が起こり、胃に負担がかかり、胃腸炎などが起きやすくなります。食事はゆっくり、一口30回、よく噛んで食べましょう。
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※ふなき矯正歯科経堂クリニック(世田谷区経堂所在)理事長・舩木純三著書「グッドスマイルとアンチエイジング①よい歯と歯ならびで健康長寿」より抜粋転載。